金沢の伝統の和菓子

ルパン8世

2008年10月23日 08:00

金沢では昔から、報恩講の際に落雁や餅、饅頭、最中が盛大に供えられました。

それらは仏事の後、参加者に分け与えられ、門徒の楽しみともなっていました。

また、法事や僧侶の月参りでも和菓子は必需品であり、参詣日にはお寺が参詣客のために茶菓子を用意します。

門徒と寺院の間で行われる行事には必ずと言っていいほど和菓子が登場するわけです。

茶の湯は和菓子を洗練した芸術として質を高めていき、仏事による和菓子の必要性は、広く大衆的な和菓子の普及を促していったのです。

このため、金沢では、季節や人生の節目に和菓子を用います。

彼岸のおはぎや、お祝いの際の紅白饅頭はもちろん、正月の福梅や辻占、桃の節句の金花糖、夏の氷室饅頭、七月の土用に食べるささげ餅など、庶民生活と和菓子は密着したものとなっていきました。

また、安産を願うころころ団子、赤ちゃんの誕生を祝う杵巻きや巾着餅、婚礼の際の五色生菓子など、いわゆる縁起菓子が数多く存在しています。

寺社菓子、縁起菓子、祝い菓子、四季折々の菓子は、いまでも暮らしの中に生きており、市民生活のコミュニケーションを担う役割も果たしています。

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